
先延ばしグセをなんとかしたい!「やりたくなる脳」になるスイッチ

つい「あとでやろう」と先延ばしにして、気づけばギリギリ。
やらなきゃとは思っているのに、なかなか動き出せない……。そんなこと、誰にでもありますよね。

実は、やる気がないから行動できないのではなく、行動するからやる気が生まれるのだとか!
今回は、脳のしくみに注目した『先延ばしグセの対処法』をご紹介。やる気スイッチ、今日から押してみませんか?
➀ 「とりあえず5分」やってみる

「やる気があるから行動する」のではなく、「行動するとやる気が目覚める」ほうが正解。
人は動きだした瞬間、手や視覚から刺激を受けます。その信号を受けて、行動をつかさどる大脳の「腹側淡蒼球(ふくそくたんそうきゅう)」が活性化。これを「作業興奮」 といい、脳はあまり気乗りしない作業でもやりはじめると継続したくなる性質が。
作業興奮が発生するのは、動きはじめてから5分程 度。とりあえず5分を目標に手のつけやすいものから始めてみて。
② 満点をめざさず、 合格点スレスレでOKとする
完璧主義の人ほど、すぐに行動にうつせない傾向が。小さな失敗やリスクを恐れたり、完璧にできない言い訳を考えているうちに、物事を先送りしがちです。見切り発車でOK。満点ではなく、合格点スレスレをめざすと着手しやすくなります。
さらに作業が少しでも進んで、「ここまで終わらせた」と達成感が得られると、快楽ホルモン「ドーパミン」が分泌。ドーパミンによって、さらなるやる気につながるという好循環が生まれます。
先延ばしを完全になくすのは難しくても、ちょっとしたコツで〈やる気スイッチ〉は押せるもの。
「とりあえず5分」「満点じゃなくてOK」——そんなゆるいスタートが、行動を変える第一歩になります。
今日の自分にできることから、少しずつ動いてみてくださいね!
監修/菅原道仁 イラスト/いいあい 原文/太田順子 文/池田なるみ