
カナダの一大イベント「Terry Fox Run」と、驚いた寄付システム

こんにちは。10月も半ば。スーパーやマーケットにはパンプキンがずらり。
住宅街を歩くと、ハロウィンの飾りつけをしている家が増え、今年もワクワクするこの季節がやってきたなぁと胸が高鳴ります。最近は、子どもたちのコスチュームはどうするか、そんな話題で持ちきりです。

さて、少し前のことですが、9月のスクールがはじまって最初のイベント「Terry Fox Run」が娘のスクールでも開催されました。Terry Fox(テリー・フォックス)は、カナダの英雄(Canadian Hero)のひとりとして広く知られています。

彼は1977年18歳のときに骨肉腫のガンであることがわかり、右足を切断。その後、治療を受けながら何かできないかと、ガン研究のための資金を集めようと、義足でカナダ横断マラソンにチャレンジします。しかし、走行中にガンが肺に転移していることがわかり、志半ばで他界。
彼の遺志は今でも受け継がれ、カナダ全土のみならず、世界中で「Terry Fox Run」は行われています。日本でも開催されているところがあるよう。
(涙なくして聞けないこのストーリー。子ども用ですが、こちらにわかりやすい動画があるので、よければ見てみてください! WEB検索すると、日本語でもたくさん紹介ページが出てきます)
カナダ人の夫も学校に通っていた時代は、Terry Fox Runに参加していたそう。
娘はイベント前に、テリー・フォックスについて勉強してきました。「どうして病気になってしまったのだろう」「なぜ死んでしまったの」と、死についていろいろ考えさせられたようです。親としては、今後歳を重ねていくごとに、彼の偉業をもっと深く考えていくようになっていくようになっていければいいな、と思います。

娘のスクールでも、このチャリティーランに合わせて、テリーの遺志に沿って「2$コイン」を集め、癌の研究を行う基金へ寄付を行っています。
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話は少し逸れますが、カナダの寄付できる方法について少しだけ。スーパーなどでは、募金箱の代わりに、レジで「よかったらどこどこという団体へ寄付しませんか」と聞かれます。価格は1$くらいから。賛同すると、合計金額にプラスされ、いっしょに支払います。もちろん、断っても全然OK。
セルフレジの場合も「この団体に寄付しませんか」と決済の最後に案内が出てくることが多いです。ここで指定の額を選択すると、支払い額にプラスされます。
こんな看板もちらほら見かけます。こちらは動物園にあったもの。タップすると寄付ができます。

クレジットカード決済が圧倒的に多いカナダ。どちらも寄付が気軽にできます。
と、同時にアナログな寄付活動も。家にいると「ピンポン!」と、かわいい子どもたちの姿。持っているのはクッキー。「ひと箱6$でどうですか」とやってきます。


家だけでなく、スーパーや公園でも子どもたちの売っている姿を見かけます。ガールズガイド(ガールスカウトといえば伝わるでしょうか)に所属する子どもたちが資金集めに一年に二回ほど、売っているようです。私たち夫婦はこのクッキーが大好き。売りに来るとほぼ100%買っています(笑)。
ガールズガイドに限らず、このように家に直接寄付を募るための訪問が、ときどきあります。寄付の方法はほかにもありますが、いずれにしても寄付することが身近にあるな、と感じるカナダ。ドネーションの仕組みが整っているのはいいな、と心底感じます。
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日本でもさまざまな団体が、さまざまな形でチャリティーを行っていますよね。私が毎回参加しているのが、ESAアジア教育支援の会が主催する「チャリティーウォーク てくてくハッタ」。
バングラデシュの子どもたちの教育サポートをする参加型チャリティーイベントです。アプリをダウンロードして、あとはたくさん歩くだけ。参加費は2,000円。カナダからできるのもうれしい! 運動量も増えるし(笑)、楽しみながら参加しています。
「チャリティウォーク てくてくハッタ 2024」>>
https://esajapan.org/archives/818
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少々長くなりましたが……貢献できることは積極的に参加していきたい。これからもアンテナを張って、自分なりのペースで「寄付=応援」していけたらな、と強く思います。