
じつは今が旬。シャキシャキおいしい『空心菜炒め』のコツ【栄養・旬・選び方】

中華料理やエスニック料理でおなじみの〈空芯菜〉。
シャキシャキとした食感がクセになるうえ、栄養価も高い食材ですが、中には「まだ食べたことがない」「詳しく知らない」という方もいるのでは?
そこで、今回は空芯菜の選び方やおいしい食べ方をご紹介。炒めものと相性最高。これを機に、空心菜にハマるかも!
〈空心菜〉ってどんな野菜?

中国や東南アジアで広く栽培される野菜。茎の中身が空洞になっているが名前の由来です。近年、エスニックブームの到来で、日本でも栽培が盛んになり、使いやすい青菜として人気を呼んでいます。シャキシャキとした食感が心地よく、くせのない味わい。アジアでは青菜炒めの定番野菜として知られています。
おいしい時期
7月〜9月ごろ。
選び方
葉の緑色が鮮やかでみずみずしいもの。茎の切り口が新鮮で、特有の円形がしっかり出ているもの。
栄養
カロテン、ビタミンCのほか、鉄分も豊富。貧血や夏バテ対策、疲労回復にも。
空心菜の下ごしらえ
茎と葉に分ける

茎がやや堅く、葉はすぐに火が通るので、切り分けて時間差で加熱すると上手に火が通ります。
炒める

茎から炒め、充分に火が通ったところで葉を加え、すばやく仕上げます。
『空心菜といかの炒めもの』のレシピ

王道の炒めもので、油やにんにくとの相性のよさを満喫。 ぷりぷりのいかも加え、主菜になる一品に。
材料(2~3人分)
空心菜……2束(約200g)
するめいか(小・内臓を取ったもの)……1ぱい(約180g)
にんにく……1かけ
塩……ひとつまみ
粗びき黒こしょう……少々
オイスターソース……大さじ1
サラダ油……大さじ1
作り方
(1)空心菜は根元を少し切り、長さ4~5cmに切る。茎と葉に分けておく。いかは胴はえんぺらとともに幅1.5cmの輪切りにし、足は吸盤をこそげて食べやすく切る。にんにくは横に薄切りにする。
(2)フライパンににんにくとサラダ油を入れて中火にかけ、にんにくが薄く色づくまで炒める。いかを加えてさっと炒め、取り出す。
(3)同じフライパンに空心菜の茎を入れ、塩をふって炒める。色鮮やかになったら葉を加えていかを戻し入れ、オイスターソースをふり、大きく混ぜてからめる。粗びき黒こしょうをふる。
さっと炒めるだけでもおいしい空心菜。炒め物でよく見かけますが、じつはスープやあえ物など、いろんな料理に向いている万能食材なんです。
扱い方も簡単なので、空芯菜を見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね!
料理/飛田和緒 撮影/広瀬貴子 スタイリング/駒井京子 文/池田なるみ