骨まで丸ごと食べられる!基本の『豆あじの南蛮漬け』のレシピ【豆あじの下ごしらえも】

魚の南蛮漬けは、レシピを覚えておきたい和食の一つ。でも魚の下ごしらえって大変そう……と苦手意識を持っていたりしませんか?
魚料理初心者の人にこそおすすめしたいのが、あじの稚魚「豆あじ」を使った南蛮漬け。身が小さくて柔らかいので、包丁を使わず手で簡単にさばけるし、揚げるとまるごと頭から食べられます。
『豆あじの南蛮漬け』のレシピ

材料(3~4人分)
豆あじ……10尾(約600g)※
玉ねぎの薄切り……大1個分(約300g)
ピーマン……2個
にんじん(小)……1本(約100g)
新しょうが(なければしょうが)のせん切り……大2かけ分
塩……小さじ1/4
〈南蛮酢〉
赤唐辛子の小口切り……2本分
酢……80ml
砂糖……大さじ2
しょうゆ……大さじ3
水……30ml
片栗粉……適宜
揚げ油……適宜
※豆あじがない場合は、あじの三枚おろし3尾分(約600g)でも。
作り方



(1)豆あじの下ごしらえをする
豆あじはさっと洗い、水けを拭く(大ぶりならうろこを取り、ぜいごをそぎ取る)。腹を上にし、えらぶたをつかんで広げる。赤いえらを指でしっかりつかんで持ち上げ、尾の方へすーっと動かす(こうするとえらとひれ、内臓を取り除ける)。背びれ、胸びれ、腹びれはキッチンばさみで切り落とす。流水で腹の中を洗い、水けを拭き、塩(豆あじ600gに対し、小さじ1/4が目安)をふる。
(2)野菜を切る
ピーマンは縦半分に切り、へたと種を除いて縦にせん切りにする。にんじんは皮をむき、長さ4cmのせん切りにする。大きめのバットに野菜をすべて入れる。南蛮酢の材料を混ぜる。

(3)豆あじを揚げる
豆あじの水けをよく拭き取る。片栗粉を全体にしっかりとまぶす。揚げ油を中温※に熱し、カリッとするまで4~5分揚げる。
※170~180℃。乾いた菜箸の先を底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度。
POINT
片栗粉は腹の中にも、しっかりとまぶして。


(4)南蛮酢に漬ける
(3)を取り出して、油をきらずに(2)のバットにそのまま並べる。南蛮酢を全体に回しかける。15分ほどおき、途中一度上下を返す。
POINT
揚げた豆あじを野菜にのせ、うまみと脂をうつします。南蛮酢は、あつあつのうちに。上下を返し、全体に脂と味をなじませて。
保存の目安
冷蔵で3~4日。
このレシピを教えてくださった料理家の飛田和緒先生いわく、「できたてはもちろん、半日、2日目と味が変わっていくのも楽しい」のだそう。あじの脂がしみた野菜も、とってもおいしいですよ!ぜひ試してみて。
(『オレンジページCooking』2021年夏号より)
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料理/飛田和緒 撮影/邑口京一郎 スタイリング/駒井京子 文/編集部・吉藤