元宝塚歌劇団 花組トップ娘役・花乃まりあさん「美肌には酒かす入りお風呂が効果てきめん！」【美のトビラ】

インナービューティをメインに、花乃さんの美しさの秘訣を探る！

元花組トップ娘役の花乃まりあ（かの・まりあ）さんが登場。今回は花乃さんの可憐な「美」の秘密について、詳しくお話をうかがいます。

＞＞前回・元宝塚歌劇団 花組トップ娘役・花乃まりあさん「家には常に焼きいもがあります」【食のトビラ】

ストレッチ、青汁、キャンドル。体と心が心地よくなるためのルーティン

――退団後も舞台の仕事を続けられている花乃さん。舞台の上で意識している「美」を教えてください。

役柄などにもよりますが、いちばん意識しているのは所作です。もちろんお化粧や衣装の着こなしも大事。だけど基本的に引きで見る舞台は、姿勢や手の使い方、相手への触れ方で心に訴えるものがあると思っています。私自身舞台を見て、「素敵だな、きれいだな」と思うかたはそういう所作がとても美しい。私も常に心がけたいと思っていることです。

――所作が美しくあるために体づくりも大切かと思いますが、どんなことをされていますか？

ストレッチは毎日欠かせません。絶対にこの時間に何回やると決めてはいなくて、私の場合は体が気持ち悪いから伸ばすという感じ。気づいたときにストレッチをする、という動作が日常に組み込まれています。お稽古中や公演中は始まる前に必ずウォーミングアップをするため、朝のストレッチは欠かせません。

――どのあたりを重点的にやっているんですか？

特に背面ですね。背中側って意識が届きにくいし、私はけっこう緊張しいでそれが体に影響してしまうタイプ。緊張している日が続くと、横隔膜の裏側あたりがすごく硬くなっちゃうんです。それをフォームローラーでしっかりほぐすように。移動が多いときは、軽くて小さなボールを持参し、腰や脚のつけ根に当ててほぐしています。

――退団されてから体を動かすことが少なくなったといわれるOGのかたが多いですが、やはり運動量はかなり違いますか？

全然違いますね。じつは私は退団してから体重が7kgほど増えました。でも、食べることを含めたさまざまなことを楽しんでいる今の自分を、けっこう気に入っているんです。自分の体に対してネガティブにならないことが最も重要で、数字はあくまで参考程度に考えています。自分で自分のことがいやになったときは、管理する必要がありますね。

――食べることって楽しくて、心がポジティブになりますよね。

そうなんです。私は「食べないダイエット」が本当にできなくて。食べ物を我慢しようとすると、ずっと食べ物のことを考えちゃうんです（笑）。なので、ちょっと体を絞りたいと思ったら食べるものを変換するようにしています。たとえば、甘いものを食べたいけれどカロリーが気になるときは、オートミールクッキーやブリスボールなどの手作りおやつにするとか。「食べてはいけない」ではなく、ヘルシーなものに置き換えるんです。また前回のさつまいもの話になっちゃいますが、満足感があって血糖値が上がりにくいさつまいもも強い味方です。
――美をつくることに対して、なにか決めていることはありますか？　たとえばモーニングルーティンとか。

朝は青汁と白湯（さゆ）を飲んでいます。地方公演などで長く家を空けるときは野菜の摂取量が減るんですよね。最近の青汁ってどんな感じなんだろうなと思い、ミューキのベジホリックという粉末タイプのものを水に溶いて飲んでみたらとてもおいしくて。夫婦の習慣にしています。本当にくせがなくて、牛乳で割ってもいいんですよ。

――効果はいかがでした？

夫が、肌荒れがよくなったと言っていました。私はわかりやすい効果はまだ感じていないですが、意外と飲むのをやめたときに気づいたりするんですよね。なので続けてみようと思っています。

――おいしい青汁と聞くと飲んでみたくなります。ナイトルーティンはいかがですか？

夕食をすませて食器を洗い終えたら、部屋を間接照明とキャンドルだけにして過ごしています。私はキャンドルが好きで、家にたくさんあるんですよ。まるで占いの館みたいになるほど、キャンドルに囲まれて楽しんでします（笑）。炎を見ながら音楽を聴くゆったりした時間に、心から癒やされています。

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あとは寝る前に皮膚科でもらったビタミン類のサプリをのみます。今は紫外線が気になる季節だから、顆粒のビタミンCも忘れずに。

――キャンドルでリラックスすると副交感神経が優位になって、入眠しやすくなるのもよさそうですよね。ベストな睡眠時間ってどのくらいですか？

寝られるならいくらでも寝たいです。ロングスリーパー（笑）。7時間は絶対に確保したい。だいたい0時くらいに寝て、7時ごろに起きるという生活です。

スキンケア＆ヘアケアも体の内側からのケアを心がけています

――とっても肌がきれい！ どんなことをされているんですか？

やっぱり食べるものですね。チョコレートをパクパク食べたらその代償がくるじゃないですか。でも食べちゃう日もあって(笑)。お酒もすごく飲めるほうだし、ポテトチップスも大好きだし、甘いものも食べちゃう。でもいつもそうだと体も肌も壊れてしまいますよね。常に意識高くありつづけても疲れちゃうから、そこのバランスが上手にとれるようになるといいなと思います。

皮膚が薄いので刺激の強いスキンケアは避けていますが、夜は必ずパックをすると決めています。いちばんいいのが、酒かすを湯ぶねに入れて入浴すること。板状のものではなく、ペーストタイプの市販の酒かすを使います。発酵調味料を扱っているお店で働いているおばあちゃまの手がすっごくきれいで、母が「何を使っているんですか？」ときいたら教えてくれた方法で、本当に肌が白くなるんです。酒かす入りお風呂で、ペーストをすくって体や顔に塗りながら入ると効果てきめんです。おすすめ！
――ペーストの酒かすならお湯に溶けやすそうですね。髪もとてもきれいなので、ケアを知りたいです。

髪はたんぱく質かな。私自身、大きな効果を感じられたのはシリカ水を飲むこと。お水にこだわりはなかったのですが、公演中にシリカ水を箱買いしてしばらく飲んでいたらつめと髪がものすごく元気になった感覚があり、本当に効くことを実感しました。公演中はそでで常にお水を飲むため、毎日それなりの量をとっていたこともあると思います。最近は、白髪やつめにいいというビオチンのサプリものんでいます。

外に出てストレスを発散するかたもいますが、私は心身にダメージを受ければ受けるほど引きこもるタイプ。だから居住環境を整えることがなによりも大切で、さらに冷蔵庫に特別なものが入っているのが大事。お菓子作りがものすごくストレス発散になるんですよね。お菓子やパンを作るときって、心と時間に余裕がないとできないじゃないですか。なので、「これを作っているということは私は余裕」って錯覚できるんですよ。焼きたてのお菓子やバターの香りって、絶対に幸せなホルモンを出すと思いますし（笑）。

フロランタンです。作るのも食べるのも好き、夫も好きなんです。バターたっぷりでパイ生地っぽくサクサクしているものが好み。しっとり系とかパリパリ系とかあるなかでいろんなレシピを試し、組み合わせて自分的ベストな食感になるレシピがあるんです。それは特別ですね。

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――花乃さんのインスタで見た、ホットケーキミックスを使って作られたマフィンもおいしそうでした。そういう手軽なものもいいですよね。

ホットケーキミックス、便利ですよね。おやつって、特別な日のものと日常のものの2種類があると思うんですよ。日常のおやつは手軽に作れる簡単なもので充分。マフィンは、私の朝食になったり、たまたま夫婦そろって家にいる休日のおやつになったり。ホットケーキミックスを使えばサッと作れるから、とっても重宝しています。

今まで参加したことのないような作品。これは絶対におもしろくなるはず！

――8月に上演される「SHINE SHOW！（シャイン ショウ！）」。見どころや意気込みをお願いします。

現代社会を舞台にした作品にあまり参加したことがないから、新鮮で楽しみです。私は、「琴浦あかね」という元アイドルグループにいた会社員の役。その役柄もおもしろそうです。お稽古はまだ始まっていませんが、台本を読むだけで絶対に楽しい作品になると確信しています。カラオケ大会の日のお話ですが、意外とお芝居の要素が強そうな印象。みなさんが知っている曲がいっぱい流れると思うんですよね。音楽と、お芝居のテンポ感が大事になりそうな感じ。お稽古が始まるのを今からワクワクして待っています。ポスターにも楽しそうな雰囲気が出ていますよね。

――元宙組トップスターの朝夏（あさか）まなとさんも出演されます。

宝塚の下級生のころ、朝夏さんとは宙組でごいっしょした時期があります。「風と共に去りぬ」で、本役が朝夏さんのスカーレットを新人公演でやらせていただきました※。ともに過ごさせていただいた時間は短かったですが、大好きな上級生さん。すごくうれしいです。

※「新人公演」とは、宝塚大劇場・東京宝塚劇場で上演する演目を入団7年目までの出演者のみで行う公演のこと。新人公演の出演者から見て同じ役を演じる通常公演の出演者を「本役」と呼ぶ。