
主菜
さっぱり角煮
更新日 2024/4/4

撮影 木村 拓(東京料理写真)
煮る時間は、約30分とスピーディー! 短時間で驚くほど柔らかになる秘密は、酢と玉ねぎにあり。食欲をそそる甘辛味なのに、酢の力で後味はさっぱり。
更新日 2024/4/4
- 費用目安
約460円
- カロリー
513kcal
- 塩分
1.7g
※費用や栄養素は1/5量で算出しています。
材料
4~5人分
- 豚バラかたまり肉600g
- ゆで卵(沸騰してから弱火で5分ゆでたもの)4個
- 玉ねぎの薄切り1個分
- みょうがの薄切り2個分
- 青じその葉(ちぎったもの)10枚分
- にんにく3かけ
- しょうが(皮つき)2かけ
下ゆで用
- 酢各1/2
- 酒各1/2
- 水1カップ
味つけ用
- 砂糖大さじ2
- しょうゆ大さじ3
- はちみつ大さじ3
- サラダ油
- 好みで練り辛子
作り方
調理
- 1豚肉は幅3cmに切る。にんにくとしょうがは木べらでつぶす。 【Point】 豚肉はかたまりではなく、切ってからゆでると下ゆで時間の大幅(約1時間!)な短縮に。ある程度厚みがないと堅くなるので、幅3cmをキープ。
- 2豚肉の全面に、包丁で2~3カ所ずつ切り込みを入れる。 【Point】 切り込みを入れて繊維を断つと、煮る時間が短くても柔らか&味がしみ込みやすくなる効果が。
- 3口径20cmの厚手の鍋に湯を沸かし、豚肉を入れて3~4分ゆでる。豚肉の表面が白くなったら、ざるに上げて水けをきる。 【Point】 豚肉をゆでこぼし、余分な脂や臭みを落とすと、下ゆで時のアクが格段に少なくなります。
- 4鍋の水けを拭き、サラダ油小さじ1を中火で熱する。豚肉を脂身を下にして並べ入れ、全体に焼き色がつくまで4~5分焼く。出てきた脂をペーパータオルで吸い取る。 【Point】 脂をカットすることで、味のなじみがぐんとアップ。
- 5下ゆで用の酢と酒を加える。玉ねぎを全体にかぶせるようにのせ、にんにくとしょうがをのせる。下ゆで用の水を回し入れる。 【Point】 短時間で肉が柔らかくなるのは、酢のおかげ。煮ると酸味はとぶので、つんとしません。生の玉ねぎは酵素の働きで肉を柔らかくし、煮汁に甘みととろみをつけて味をよくします。
- 6厚手のペーパータオルで落としぶたをする。煮立ったら弱めの中火にし、1cmほどすきまがあくようふたをずらしてのせ、15~20分煮る。 【Point】 落としぶたとふたのダブル使いで、味がぐっとしみ込みやすく。ペーパータオルがアクを吸い取るから、一石二鳥です。鍋のふたをずらすのは、吹きこぼれを防ぐため。
- 7味つけ用の材料を順に加える。再び落としぶたとふたをし、煮汁にかるくとろみがつくまで15~20分煮る。煮上がりの5分前に、殻をむいたゆで卵を加える。
- 8みょうが、しそはともに5分ほど冷水にさらし、水けをきる。角煮を器に盛って薬味を添え、好みで練り辛子適宜をつけていただく。
初出 オレンジページ 2018年8月号