
肉好き全員食べて欲しい。とんでもないローストポークに会いました【ぼる塾】

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。
メンバーにおいしいものを紹介してもらうこの連載。今回のおいしいものはこちら!
田辺さんから粤港美食 二号店


「いろんな種類のローストが食べられる珍しいお店! 思わず人にすすめたくなるね!」
■ ごちそうみたいな肉の店
突然ですが、みなさんは行列のお店に並んでいる時に近くの飲食店が気になることってありませんか? わたしはあります。
今回のお店もそうです。神保町にある人気のうどん屋さんに並んでいる時に、
わたし(あ、あのお肉おいしそう)
道路を挟んだ向こう側。看板に大きな肉の写真がバーンと貼られたお店がありました。
わたし(丸焼きでごちそうみたいなお肉だな。気になる……)
私の頭の片隅に、【神保町 ごちそうみたいな肉の店】という言葉がインプットされました。
それから別の日。今度は相方の田辺さんと一緒にうどん屋さんに並んでいました。【ごちそうみたいな肉の店】が見えたのでわたしは言いました。
わたし「道路の向こうに【ごちそうみたいな肉の店】があるのわかる? あそこ気になっているんだよね」
田辺さん「わたし行ったことあるよ」
わたし「え! もう経験者?!」
田辺さん「とてもおいしかったよ」
田辺さんはあんりちゃんと後輩芸人の令和ロマンの髙比良くるまくんと行き、「おいしすぎて三人で限界まで食べた」そうです。
田辺さん「今日はうどんだから今度一緒に行きましょうよ」
わたし「行こう!」
さっそく行ってきました! 粤港美食 二号店! 粤港美食は本場の広東料理が味わえるお店で、二号店は「ロースト専門店」です。わたし達が訪れたときはお得な平日ランチがあったのでそこから選ぶことにしました。
田辺さん「前回来た時は単品で色々頼んだのよね」
わたし「おすすめある?」
田辺さん「それがね……全部おいしかったのよ。だから逆に困るの」
わたし「左上の法則を考えるとローストダックライスだね」

※左上の法則とは、メニュー表で左上に表記されている料理がその店のおすすめやスタンダードな料理だという法則(あくまでわたし個人の意見です)
田辺さん「ローストダックおいしかったよ! 間違いない!」
わたし「でもローストポークも気になる。わたしこの世で一番おいしそうに感じる文字がローストポークなの」
田辺さん「わかるわ。ローストって文字の無敵感。しかもポーク。豚肉よりポークのほうがなんかおいしそうよね」
わたし「ローストポークって海外の児童書に出てくる憧れの料理っぽいよね」
田辺さん「悩ませて申し訳ないけど、ここ麺もおいしいよ」
わたし「牛モツ麺がある! わたしモツ大好き!」
田辺さん「わ! ページ開いたらフライドポーク麺まであるよ!」
二人で散々迷って、
わたし「やっぱり初めてだからローストダックライスにする」
田辺さん「わたしはローストダックライスにお肉追加のローストポーク、そして海老蒸し餃子」
わたし「二つとも食べることで解決したね!」
田辺さん「わたし金ならあるからね。金で解決するよ」
田辺さんが、「ジャスミンティーも頼みましょう。料理に絶対あう」と言うのでジャスミンティーも注文しました。
わたし「まだ11時半なのに満席だね」
田辺さん「すごい人気だね」
奥の厨房にはローストダックなどが吊り下げられていて本場の雰囲気があります。お肉に見とれながら待っていると、先にスープが運ばれてきました。

田辺さん「温かいうちにいただきましょう」
わたし「いただきます……あぁ……優しい……」
スープは優しくてほっとする味です。
田辺さん「胃袋が喜んでいる」
わたし「こんなに優しいスープは初めて……」
田辺さん「優しいけど出汁が効いているのか全然薄味に感じないね」
わたし「毎日これ飲みたい」
スープを飲んでいると次々に料理が運ばれてきました。
田辺さん「酒寄さんも海老蒸し餃子とローストポーク食べて良いからね」
わたし「田辺さんこのスープくらい優しい!」
田辺さん「まあね~」

海老蒸し餃子は熱々のぷりぷりで、何も付けなくてもしっかりとしたうま味が感じられます。

田辺さん「海老の良さがでてるね~おいしいよ~」
わたし「なんだか海外旅行に来ているみたい」
続いて左上の法則を信じて注文したローストダックライス。チキンではなくダックなので鴨肉です。

わたし「おいしい! 皮がパリパリで肉はしっとり」
田辺さん「タレもおいしい。醤油かしら? 八角が効いていて本場っぽい味だけど食べやすいね」
わたし「しかもこれ骨付き肉だ! 骨付き肉大好き!」
田辺さん「鴨肉で骨付きだと肉食べてますって感じするよね」

別添えであるソースをかけると味が変化します。
わたし「甘酸っぱい! 梅かな?」
田辺さん「梅っぽい! 最初ちょっと驚いたけど良い味変だね!」

ジャスミンライスにもタレがかかっており、欲望のまま肉を食べてしまってもおいしいタレごはんが食べられます。(肉が大きいので米だけあまる心配もありません)
そしてわたし達がだいすきな単語のローストポーク。これは衝撃的でした!

わたし「……わたしの知っている豚肉がひっくり返される」
田辺さん「……久しぶりに食べたけどここのローストポークおいしすぎるね」
わたし「何これ! わたしは今豚肉を食べているの?!」
わたしの中で豚肉とは脂を楽しむものだと思っていました。しかし、このローストポークはさっぱりしているのに柔らかいのです。分厚い豚肉が口の中でサクッと簡単にきれます。
わたし「豚肉って油を楽しむものじゃないの? さっぱり食べるならしゃぶしゃぶみたいに薄切りにして楽しむものじゃないの?!」
田辺さん「ここの豚肉は豚肉の価値観を変えるね。どれもおいしいけどわたしおすすめ聞かれたらローストポークって言うかも」
ローストポークにも別添えのソースがあり、こちらはニンニクがしっかりと効いたパンチのある味でさっぱりしたポークにとても良く合います。
わたし「このローストポークを肉好き全員に一度食べて欲しい。ドラゴンボールの孫悟空に食べさせて感想聞きたい」
田辺さん「わたしはワンピースのルフィに食べさせたい。ひっくり返るよ」
わたし「とんでもない豚肉の扉を開いてしまった」
ジャスミンティーはどの料理にもよく合い、お茶と料理を一緒に楽しむ文化って素晴らしいなと思いました。

わたし「どれもおいしかった! とくにローストポークは新たな豚肉の一面を知ったよ」
田辺さん「土鍋ごはんも食べたいし麺類も食べたいしまた来ましょう」

どれを食べてもおいしいですが、ぜひ粤港美食 二号店のローストポークを食べていただきたいです! 自分の中の豚肉が変わります!
■おまけ
麺料理がどうしても気になり、数日後にわたしひとりでお店を訪れました。
牛モツメン(ミニチャーシューライス付き)
麺は三種類から選べ、お店おすすめの香港麺にしました。
スープをすくうと大量のモツが登場! モツの臭みは一切なく、様々な部位が入っているので食感の違いを楽しめます。スープはさっぱりしていてどこか懐かしい味がし、モツによく合います。香港麺は初めて食べたのですが食感にびっくり! 細いちぢれ麺はコシがあり、噛んだときの食感が非常に面白かったです。ミニチャーシュー丼の豚肉もとてもレベルが高く、この店は豚肉に強いと確信しました。
わたし「結論麺もおいしい! このお店を楽しむには一回じゃ胃袋が足りない!」

ぼる塾 酒寄希望(さかより のぞみ)
お笑い芸人。1988年4 月16日生まれ・B 型。東京都出身。お笑いカルテット・ぼる塾のリーダー。1児の母。著書に『酒寄さんのぼる塾日記』『酒寄さんのぼる塾生活』(ヨシモトブックス)など。
今回登場したのは……

ローストダックライス
950円

お肉追加 ローストポーク(小)
620円

海老蒸し餃子
680円

ジャスミンティー
400円
牛モツメン(ミニチャーシューライス付き)
930円
SHOP DATA
粤港美食 二号店
ロースト専門店 (燒味專門店)
https://www.cantondishes.com/
東京都千代田区神田神保町1-2-9
営業時間 11:30 ~ 15:00 17:00 ~ 22:00
ラストオーダー:21:30
定休日 なし
電話番号: 03-3518-9499
撮影・文/酒寄希望