お魚が大好きで、海やお魚のことにとても詳しい、さかなクン。「SD BlueEarth・青い地球を育む会」のキャプテンでもあるさかなクンと、楽しく考え、お魚をおいしくいただく連載がスタートします! 初回は、オレンジページの「コトラボ」にて開催した、さかなクンコラボの親子料理教室をレポート。親子で楽しく料理できる、お魚料理のレシピも紹介するので、最後まで見てくださいね。

こんにちは!「すすめ!さかなクン」でギョざいます。今回オレンジページさまとギョいっしょに親子お料理教室を開催いたしました。「お魚をさばくのってむずかしそう……」って思っていらっしゃる親子さまに、とってもカンタン&おいしいいわしちゃんの手開きと、かば焼きをギョ紹介! レッツ・ギョー!!
子どももできた! 包丁を使わずいわしを手開き
夏の終わりのとある日、オレンジページの料理教室「コトラボ」に親子8組が集合! 習ったのは「いわしの手開き」。ふだん、切り身やお刺し身の形で接することの多い魚を、まるごと生の状態から自分でさばいてみる、こどもにとって(大人にも?)貴重な体験です。
コトラボ講師のレクチャーを受けてから実習スタート。いわしは一尾まるごとからの調理にぴったりのサイズ。栄養もあり、手に入りやすくて価格もお手ごろなので、お魚料理入門編や子どものお手伝いにうってつけです。
いわしのおなかにはさみを入れ、内臓を出してよく洗い、しっかり拭きます。
そしていよいよ手開き! 包丁を使わないから、小さなこどもも安心して取り組めます。「つるっとして不思議なさわりごこち」「いわしの中ってこうなってるんだ!」。こどもたちの発見がいっぱい。

いわしを開いたら、身をはがさないように中骨をはずします。
「骨をはずすのっておもしろい……」。真剣な表情!
手開き完成! きれいに開けました(パチパチ!)

みなさま お見事でギョざいます!
開いたいわしを、おいしく料理してみよう

開いたいわしに小麦粉をふって、フライパンでかば焼きに。

こどもも大好きな甘辛味のたれをからめて、う~ん、いいにおい!
魚がちょっと苦手でも、かば焼きにしたら食べられる、という子もいるのでは?
いわしと野菜を器に盛り付けたら……完成!

この日、かば焼きのつけ合わせにした野菜は、ねぎとズッキーニ、パプリカ。彩りもきれいで見た目にもそそる一皿に。サラダとみそ汁も合わせてバランスのいい献立になりました。
お待ちかねの実食タイム! みんなでおいしくいただきました。

自然の恵みに感謝でギョざいます!!
–{「いわしのかば焼き」のレシピを紹介!}–
『いわしのかば焼き』のレシピ
いわしは身が柔らかく鮮度が落ちやすいので、なるべく短時間で作業できれば理想的(がんばろう)! 甘辛味をしっかりとからめて、照りよく仕上げるのがポイントです。お弁当にもおすすめ。
材料(2人分)
いわし(大)……4尾
好みの野菜(しし唐辛子など)……適宜
ねぎ……1本
<合わせ調味料>
酒……大さじ1と 1/2
しょうゆ……大さじ1と 1/2
砂糖……大さじ1
好みで粉山椒……少々
塩 小麦粉 サラダ油
作り方
1.野菜を切り、いわしの腹に切り目を入れる
しし唐はへたの先を少し切り、縦に1本切り目を入れる。ねぎは長さ3~4cmに切る(他の野菜を使う場合も食べやすく切る)。合わせ調味料の材料を混ぜ合わせる。いわしはうろこがあれば取り、キッチンばさみで頭を切り落とし、切り口から腹に長さ8~9cmの切り目を入れる。
2.内臓をかき出し、氷水で洗う
ボールに氷水3カップ、塩小さじ1/3を入れて混ぜる。いわしの内臓を手でかき出し、氷水につけて腹の中をやさしく洗い、ペーパータオルで水けを充分に拭き取る。
POINT 塩入りの氷水で洗うと、臭みが出にくい。内臓はできるだけきれいに除き、水けを残さずに拭く。
3. 指を入れて開く
いわしの尾を右に、腹を手前にして持ち、切り口に両手の親指を入れる。中骨にそって親指をすべらせて、真ん中あたりまで開き、尾を上に持ち替え、さらに右手の親指をすべらせて尾のつけ根まで開く。
4. 中骨を取る

中骨を頭側から尾に向かって、身を押さえながらゆっくりとはがし、尾のつけ根で折る。
POINT 勢いよく骨をはずすと身もはがれてしまうので、片方の手を身に添えて少しずつ行うのがコツ。
5. 腹骨をすき取り、粉をまぶす
腹骨部分に包丁を寝かせて入れ、少しずつ上下に動かして取り除く。両面に小麦粉適宜をまぶし、余分な粉を払う。
6. いわしを焼いて調味する
フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、いわしを皮目を下にして入れ、すきまにねぎなどを並べる。弱めの中火にして2~3分、裏返して2分ほど焼く。しし唐などと、合わせ調味料を加え、ときどきいわしを返しながら、汁けがほとんどなくなるまで焼く。器に盛り、好みでいわしに粉山椒をふる。

いわしちゃん いただきまーす!!
–{いわしの泳ぐ海について考えてみよう}–
いわしやいろんな魚が元気に過ごせる海を守るために

今回の講座では、料理だけでなく、海のプラスチックごみ(プラギョミ) をなくすにはどうしたらいいか、ということもみんなで考えてみました。
ペットボトルやプラスチックのカップやチューブ、レジ袋など、捨てられて海に流れ出るプラスチックごみが、今地球の大きな問題になっています。『すすめ!さかなクン』の冊子を見ながら、一人一人が自分にできることを考えてみました。家でできることもいくつもありそうです。

プラギョミさんは、生まれ変わる大切な資源でギョざいます
さかなクンからのメッセージも!
そして、さかなクンからのビデオメッセージです!
「お魚は私たちにギョ(五)感の感動を届けてくれます! お魚のくらす海や川や湖をこわさないように、さかなクンとギョいっしょに学んでいきましょうね!!
お魚のことをもっとよく知って、感謝の気持ちをいっぱいに、ギョ(魚)食文化を大切にしていきましょう!」
さかなクンの熱いメッセージは、こどもたちにもしっかり届いたはず。
生の魚に触れ、自分で料理しておいしく食べ、海のことを考えた有意義な時間になりました。これから魚を食べるたびに、海にいる魚のこと、きれいな海を守ることを思い起こしてもらえることでしょう。こどもたちの海を大切にする気持ちが育つことを願います。

すすめ!さかなクン
お魚大好き、さかなクンのアバター(分身)。 豊かな自然を守り、未来につなぐために様々な問題に取り組んでいます。主な活動は水の環境を守る「プラギョミ0プロジェクト」、お魚文化を守る「HAPPYギョ食プロジェクト」、水の未来を考える「やさしいエネルギープロジェクト」。だれもが楽しくできることをギョ提案していきます。 合言葉は「うれしい!楽しい!ギョんばろう!」
SD BlueEarth・青い地球を育む会
