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2023.12.25

「煮しめ」にはどんな意味があるの? 定番おせちを親子で作ろう!

縁起のいい具材を集めて「家庭円満」を願う

今年も残りわずかですね。まもなく迎える新年を祝う、おせち料理の定番といえば「煮しめ」。お正月には必ず食べる、というお家も多いと思いますが、「煮しめ」にはどんな意味があるか知っていますか?

長生きのしるしのごぼうや、穴から未来がよく見えるれんこん、結び目のような形から縁結びとかけた手綱こんにゃくなど、縁起のいいさまざまな具材をいっしょに煮ることから、家庭円満の意味が込められているそう。

時間と手間はかかりますが、料理に込められた意味を子供に伝えながら、いっしょに作れば、そのおいしさも格別。きぬさやの筋を取ったり、にんじんを型抜きしたり、こんにゃくをひっくり返したり、子供が楽しみながらできる作業もいっぱいありますよ。

作り方を写真でまとめて見る

「煮しめ」のレシピ

材料(作りやすい分量)

にんじん……2/3本(約100g)
れんこん……1/2節(約100g)
こんにゃく……1/2枚(約100g)
干ししいたけ……4個
ごぼう……1/2本(約100g)
たけのこの水煮(小)……2/3個(約100g)
きぬさや……15枚
鶏もも肉……1枚(約250g)
だし汁……1カップ
酢 サラダ油 砂糖 みりん しょうゆ 塩

下準備

・にんじん、れんこん、こんにゃくを飾り切りにする。

「ねじり梅」……にんじんは皮をむいて幅1cmの輪切りにし、梅型で抜く。包丁で花びらと花びらの間から中心に向けて5カ所浅く切り込みを入れる。それぞれの花びらの中心から左の切り込みに向かって表面を薄くそぐ。

「花れんこん」……れんこんは皮をむいて幅1cmの輪切りにし、穴と穴の間に左右からV字に切り込みを入れて切り落とし、角が丸くなるように形を整える。薄い酢水にさらして水けをきる。

「手綱こんにゃく」……こんにゃくは幅1cmに切り、切り口の中央に縦1/3の長さの切り込みを入れる。片端を切り込みの間に通して両端をひっぱる。

・干ししいたけは水でもどし、軸を切って半分にそぎ切りにする。
・ごぼうはたわしでよく洗い、幅7~8mmの斜め切りにして、薄い酢水にさらす。
・たけのこは先端を長さ5cmに切り、さらに縦4つに切る。残りは一口大に切る。
・きぬさやはへたを折って筋を取る。
・鶏もも肉は余分な脂を取り、一口大のそぎ切りにする。

作り方

1 野菜を下ゆでする

フライパンにたっぷりの湯を沸かし、きぬさやをさっとゆでて水にとる。同じ湯でたけのこをさっとゆでてざるに取り出し、続けてにんじんを約1分、ごぼうを約2分ゆでてともにざるに取り出す。こんにゃくもさっとゆでてざるに取り出す。ゆで汁を捨て、フライパンの水けをペーパータオルで拭く。

2 鶏肉を焼き、下味をからめる

フライパンにサラダ油大さじ1/2を強火で熱し、鶏肉を皮目を下にして入れ、こんがりと焼き色がつくまで焼く。裏返してさっと焼き、皿に取り出す。砂糖、みりん各大さじ1/2、しょうゆ大さじ1を加え、全体にからめる。

3 野菜を炒め、だし汁を加える

フライパンの汚れをペーパータオルでさっと拭く。サラダ油大さじ1を入れて中火で熱し、にんじんとごぼうを炒める。全体に油が回ったら、しいたけ、たけのこ、れんこんを順に加え、さらにこんにゃくを加えて1分ほど炒める。だし汁を加え、煮立ったらときどき混ぜながら3~4分煮る。

4 味つけして煮る

砂糖大さじ1と1/2、塩小さじ1/3を加えて7~8分煮て、2の鶏肉(汁ごと)と、しょうゆ大さじ1と1/2を加える。ときどきフライパンを揺すりながら、煮汁が底にほんの少し残るくらいまで7~8分煮つめ、バットなどに汁ごと移してさます。お重にバランスよく盛り、水けを拭いたきぬさやを3枚ずつ重ねて飾る。

梅や竹に見立てたお飾りを彩りよくのせてにぎやかに。すぐ盛りつけない場合は、汁けをきって、密閉できる清潔な保存容器に入れて、冷蔵庫で2~3日保存可能です。余ったときは、オムレツや卵焼きの具にしても♪

『こどもオレンジページ No.2』より)

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料理/藤井恵 撮影/寺澤太郎 スタイリング/深川あさり 文/編集部・渡辺

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