
味の素㈱とオレンジページがタッグを組み、2012年から毎年開催している「ジュニア料理選手権」。昨年は新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止となりましたが、みなさんからの熱い思いを受け、今年はオンラインで開催! 果たしてグランプリに選ばれた作品とは⁉︎
今年は初のオンライン開催!新たな部門も登場
家族や友達、お世話になった先生など、大切な人に感謝の気持ちを伝える料理を募集している「ジュニア料理選手権」。今年は「がんばる人のチカラになるごはん」をテーマに、従来どおり自分で考えた料理レシピで応募する「オリジナルレシピ部門」のほか、オレンジページが提案する料理を実際に作って応募する「トライアル部門」も新設。その応募総数は前回を大幅に上回る1万4400作品でした。

一次選考の書類審査では、それら一つ一つに目を通し、「オリジナルレシピ部門」の中学生の部・高校生の部、各6作品が決定。オンライン最終選考・プレゼンテーション審査会へ挑みました。画面越しではありましたが、参加者の熱い思いは審査員にしっかり伝わっていた様子。どの作品も素晴らしく、難航した審査会でしたが、栄えあるグランプリが決まりました!
11/3 オンラインにて最終審査・授賞式
当日までベールに包まれていたシークレットゲストは、バドミントン日本代表・奥原選手(中学生の部)、競泳日本代表・入江選手(高校生の部)でした。慣れないオンライン審査会に、初めは緊張していた様子のジュニアたちでしたが、いざプレゼンテーションが始まるとハキハキと受け答えしていて、審査員一同感服! みごとグランプリに選ばれた人も、惜しくも準グランプリだった人も、お互いの健闘をたたえ、記念撮影を行いました。


元気を生むのが料理。料理は物言わぬエールです。みなさんには、このエールをつなげる立役者になってほしいです。
料理家・上田淳子さん
どれも愛情がいっぱい詰まったレシピで、感動しました。料理の工夫もたくさんされていて、私もまねして作りたいと思います。
バドミントン日本代表・奥原希望さん


料理は見た目や栄養だけでなく、だれかを思う気持ちが詰まっています。どれも思いが伝わるレシピで心が温かくなりました。
競泳日本代表・入江陵介さん


受賞者のコメント
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Qこの料理はだれのために作りましたか?
家族と離れて頑張っている父に感謝の気持ちをこめ、金メダルをささげるつもりで作りました。
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Q材料や作り方など、レシピのポイントは?
できるだけ地元・熊本県産の食材を使いました。料理の彩りも考え「青黄赤白黒」を取り入れた食材を選びました。
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Q試作中に大変だったことはありますか?
オートミールだけで作ったバンズだとボソボソしてしてしまい……。米粉を加えると外はカリッ、中はもちっとした食感になりました。
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Q今後、どんな料理に挑戦したいですか?
ハンバーガーだけでなく、オートミールを使った別のメニューも考えていきたいです!


審査員のコメント
「料理は人と人をつなぎ、作った人の思いが伝わる」という言葉が印象的。折り紙で再現した、プレゼンもよかったです。
味の素㈱ 江崎貴彦さん
お父さんでも再現できるように考えられたレシピがすごい。料理を通じて成長した様子も伝わりました。
バドミントン日本代表 奥原希望さん

受賞者のコメント
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Qこの料理はだれのために作りましたか?
朝早くから夜遅くまで野球の練習をがんばっている弟に「何かしてあげたい!」と思いました。
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Q材料や作り方など、レシピのポイントは?
打者に必要な瞬発力がつき運動後の疲労回復もできるよう、スポーツ栄養学の本を読んで高たんぱく質でタウリンも豊富な「いか」を選びました。
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Q試作中に大変だったことはありますか?
水けが多いいかは下ゆでしたり、生臭さを消すために調味料や薬味を工夫したり、何度も失敗を重ねて完成させました。
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Q今後の夢はありますか?
将来、家庭科の先生になりたいので、料理の栄養についてしっかり学んでいきたいです。


審査員のコメント
スポーツ栄養学の本を読んで挑んだ熱意に脱帽! 「料理で人を勇気づけ、自分も幸せになる」という気づきも◎。
『オレンジページ』編集長 秋山リエコ
失敗してもあきらめず、何度も試作した努力を感じました。栄養をしっかり考えられているところも素晴らしい!
料理研究家 上田淳子さん

祖母に電話で報告したら、とても喜んでいました。早く祖母にも食べてもらいたいです!
毎年帰省するたび祖母が作ってくれる柿の葉寿司を、アレンジを加えて再現! 具には定番のさばと鮭のほか、私の好きなローストビーフや鯛も使用。酢めしは半分を普通の酢めし、半分を黒米と梅酢を加えた酢めしにして紅白に。押しずしの型は牛乳パックで代用しました。
審査員のコメント
道具や調味料など作り方の工夫が光る作品でした。おばあさまの喜ぶ顔が目に浮かびます。
『オレンジページ』副編集長 谷本あや子

家庭科部のみんなで育てたモロヘイヤを使いました。栄養豊富で調理も簡単。おすすめです!
食物アレルギーのある弟でも食べられるレシピを考えました。小麦粉や片栗粉が使えないので、春巻きの皮は米粉で代用。具材はモロヘイヤでとろみをつけています。弟は牛乳も飲めないのでカルシウムを補えるよう、白米にしらすとごまを加えて混ぜご飯にしました。
審査員のコメント
弟さんへの温かい思いが伝わってきます。モロヘイヤでとろみを出す工夫にも驚きました。
味の素㈱ 三輪 壮さん

何度も試作を重ねて吟味しました。おかげで、とても有意義なおうち時間が過ごせました!
楽しみにしていたオリンピックの会場観戦ができなくなり、がっかりしていた家族を励ます気持ちで作りました。横浜名物・シュウマイで「他国との融合」を表現すべく、さまざまな国をモチーフにした味つけに。いろいろな食材を使ったことで、複数の栄養が得られます。
審査員のコメント
オリジナリティあふれるシュウマイに圧倒。お話を聞くだけで、おなかがすいてきました!
競泳日本代表 入江陵介さん

岡山の自然をイメージして作りました。岡山の魅力が多くの人たちに伝わるとうれしいです。
コロナ禍で苦しむ生産者さんを応援すべく考案しました。まず、「日本の棚田百選」にも選ばれた美咲町の棚田米をリゾットに。また、地域ブランド牛のなぎビーフで赤ワイン煮込みを作りました。これらをパイで包み、岡山でがんばる生産者さんの一体感を表しています。
審査員のコメント
フレンチの巨匠をめざしているだけあって、洗練された一皿。地元愛を感じる作品でした。
料理研究家 上田淳子さん

「勝ち飯®」とは、がんばっているさまざまな人の目標をかなえるカラダづくり、コンディショニングを、バランスのよい三度の食事と補食で実現する、味の素㈱の長年の食とアミノ酸研究を生かした栄養プログラムです。※「勝ち飯®」は味の素㈱の 登録商標です。

幅広い年代の人がみんなおいしく食べられるレシピを考えました。母が作ってくれるお弁当をヒントに、スイートコーンを使ったシュウマイにチャレンジ。さめてもおいしく食べられます。蒸し器を使わずフライパンで作っています。

今年で90歳になる曽祖母に、お寿司ケーキを作りました。食べやすさを考えて、曽祖母が好きな漬けものは細かく刻み、お肉は鶏そぼろに。薄焼き卵は、きれいに包むのが大変でしたが、見た目も華やかに仕上がりました。


母から教わったアクアパッツァを地元・仙台の郷土料理「うーめん」を使ってアレンジ。魚介のうまみや野菜のビタミンが溶け込んだスープも、余すところなく食べられます。ベランダで育てているミニトマトも添えました!

私が落ち込んでいたときに母が作ってくれたコロッケ。今度は私が、日ごろの感謝の気持ちをこめて作りました。じゃがいもはおからに替えてヘルシーに。具材には青じそやにんじん、ひじきを入れ、彩りも風味も栄養も満点です。


祖父母の健康祈願と、ソフトテニス部の仲間の体づくりを応援するために作りました。たんぱく質をたくさんとれるよう、鶏肉、豆腐、おから、枝豆を使用。また地元の食材であるひじきと明太子を使い、色鮮やかに仕上げました。

祖母を元気づける料理です。栄養たっぷりの鹿肉はひき肉にすることで柔らかくし、玉ねぎで作ったカップに詰めて肉汁を閉じこめました。スパイシーに仕上げたので、鹿肉の臭みを消しつつ塩分も控えることができます。

今回から新設された「特別学校賞」。応募数や先生の指導力、各生徒の料理のクオリティなどを総合的に評価して選ばれました。今年は、郷土料理の魅力が伝わる料理を多数応募してくれた「那覇市立鏡原中学校」に決定! 生徒のみなさん、おめでとうございます!

武野麻衣子先生
「大切な人といっしょに食事をすることは特別な時間なんだ」と実感できる、いい機会になったと思います。みんな、おめでとう!
今年から新たに加わった「トライアル部門」。オレンジページnetで掲載した、作る楽しさを体験できる8つのレシピを実際に自分で作り、応募する部門です。同じレシピでもちょっとアレンジが加わるだけで、それぞれ異なった仕上がりに。みなさん、料理の楽しさに目覚めた様子!

味の素グループ賞に
選ばれた作品はこちら!
Eat Well, Live Well.味の素㈱賞
- 「コロコロサラダの生春巻き」東京都立立川国際中等教育学校/坂野 莉子
- 「火を使わないオムライス」大阪市立水都国際中学校/岸原 叶実
- 「パエリア」呉市立川尻中学校/隠村 花
- 「夏バテ防止!たこチャーハン&夏野菜たっぷりみそスープ」大阪市立墨江丘中学校/高木 千夏
- 「ばぁばの笑顔満開 じぃじの手作り食材を使っ たドライカレープレート~SDGsを意識して~」個人/穴澤 璃子
- 「土浦チーズinハンバーグ」常総学院中学校/千國 裕希乃
- 「働くママの満足ディナー」玉川学園高等学校/長谷川 楓果
- 「玉ねぎの肉詰めスープ煮(中華風)」大阪市立咲くやこの花高等学校/東良 一慶
- 「ラ・フランスでやわらか豚肉の元気プレート」山形県立山形西高等学校/大坂 琉音
- 「愛がいっぱい!彩り夏野菜のトマみそきしめん」個人/新岡 更紗
いいだし、いい鰹節。ヤマキ賞
- 「table tennis burger」京都府亀岡市立大成中学校/小薮 周治
- 「かしまーでんミートボール(スウェーデンミートボール上益城嘉島風)」熊本県嘉島町立嘉島中学校/金子 夏歩
- 「栄養たっぷり! 真菜ふりかけ」長久手市立南中学校/東方 拓海
- 「夏の宝石箱ゼリー」霧島市立国分中学校/若松 晄来
- 「バター香る フ(麩)レッシュバーガー カラフルピクルス」新潟県立柏崎常盤高等学校/石田 綺星々
- 「パリパリ一口おかずミルフィーユ」兵庫県立神戸高塚高等学校/野村 彪真
- 「瀬戸内焼き~思い出の一品~」進徳女子高等学校/神田 小華
- 「百寿でもまだまだ元気いっぱい!「乳和食」で体も骨も健康ご飯」東筑紫学園高等学校/山田 珠璃
- 「和風ポテトサラダ」関西大学第一高等学校/奥迫 彩夏
- 「和風野菜豆腐はんばーぐ」大阪市立咲くやこの花高等学校/山下 穂花
いつでも、ふぅ。AGF賞
- 「ぎょうざの皮のカップサラダ」浜松市立浜名中学校/竹内 碧
- 「お手軽サイズ!! オリジナルミニピザ!」奈良市立登美ヶ丘中学校/田口 澪
- 「まるごとシーフードサンド」知多市立知多中学校/脇海道 すずな
- 「カラフル野菜パンケーキ」茅ヶ崎市立西浜中学校/渡邊 柚美
- 「食べておいしい! 見て楽しい! パングラタン」三豊市立高瀬中学校/井上 日菜子
- 「自家製夏野菜と産みたて卵の彩りサンド~手作り天然酵母パンで~」常総学院中学校/檀 菜月
- 「ハートのびっくりフレンチトースト」大阪成蹊女子高等学校/安藤 文華
- 「ミネストローネのカップパイ」酒田光陵高等学校/金野 心優
- 「本格キーマカレープレート」東京都立農業高等学校/大谷 伊吹
- 「糖質制限にもそば粉と大豆粉の野菜クレープ」都立赤羽北桜高等学校/安彦 樹
J-オイルミルズ賞
- 「~しそ入り鶏ひき肉の春巻き~」洲本市立由良中学校/小島 結羽
- 「カリッとキンパの春巻き」霧島市立国分中学校/香川 竜輝
- 「コロコロエンジョイ」神戸市立太田中学校/名村 果菜
- 「ささみときゅうりのキムチあえ」京都府亀岡市立大成中学校/あげの うたし
- 「夏野菜たっぷりアヒージョ」廿日市市立佐伯中学校/西 耕之介
- 「暑さに負けるな!ピリ辛サクサクユーリンチー冷やしめん」横浜市立本牧中学校/谷村 遥花
- 「地中海料理をアレンジ!長生きレシピ」学芸大学附属竹早中学校/菅野 香奈
- 「なんちゃってシュラスコの山」大阪府立茨木高等学校/奥村 出
- 「具だくさんピザ」広島県立世羅高等学校/永田 優月
- 「スパイスは香りブロッコリーは芽吹く 食欲増進プレート」大阪市立咲くやこの花高等学校/竹松 春華
おいしい&ワクワク オレンジページ賞
- 「超簡単どでかピーマンの肉づめ」舞鶴市立和田中学校/西川 輝
- 「ヘルシーで元気モリモリ!大豆ミートで作るキーマカレー」個人/大野 莉奈
- 「ぼくのアレルギー食を作ってくれている母への感謝の気持ちを込めて~7大アレルゲン不使用寿司ケーキ~」精道三川台中学校/益子 裕也
- 「きびなごバーガー」薩摩川内市立川内南中学校/天瀬 亮真
- 「特産品が勢揃い!! イワシのひつまぶし」城里町立常北中学校/菊池 大翔
- 「ルオーテ♡ラブ・・お父さんのための回鍋肉丼」長野県飯山高等学校/武田 雅
- 「わが家の『いぎす豆腐』」愛光学園高等学校/芝田 智香
- 「パーティー映え おかず系ガトー・インビジブル」岐阜県立加茂農林高等学校/兼松 美侑
- 「元気いっパイ 想いもいっパイ」関西大学第一高等学校/原田 桃羽
- 「歯ごたえ楽しむ瀬戸内タコ☆レモンハンバーグ」広島県立世羅高等学校/鈴木 咲也